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東日本大震災時のJR九州さんの決断

先日、船井総合研究所の全国大会にて、JR九州、唐池会長の講演をお聞きしました。

JR九州-2

夢見る力が「気」をつくる~逆境から「ななつ星」を生み出し、株式上場を果たす~

という主題でのお話でした。

JR九州の「ななつ星」のサイト

https://www.cruisetrain-sevenstars.jp/

 

ななつ星の話を聞いて、ぜひ一度乗ってみたい!と思いました。

唐池会長のお話はたくさん勉強になるところがありましたが、

私が福島人として特に興味深かった話を一つだけご紹介します。

 

2011年3月11日、東日本大震災の発生。

その翌日、2011年3月12日にJR九州新幹線、全線開業式典を控えていたそうです。

JR九州の職員さんは、開業式典の準備に追われている状況でした。

 

当時、JR九州の社長だった唐池社長は、テレビで被災状況を確認され、

「国難」とすぐに判断し、すべての式典と祝賀会の中止を決断されたそうです。

その決断まで、大震災発生後から1時間15分ぐらいだったとの事。

 

それを各地域の行政に連絡したところ、驚きと反対の声もあったようです。

なぜなら、JR九州の全線開通というのは、40年間の悲願であり、

その記念式典や祝賀会もまた、2年以上前から準備されていたものでした。

お金や時間、思いやエネルギーをかけて準備をしてきたものでした。

 

唐池社長は、その思いや今までの大変さもわかっていた為、

苦渋の決断、涙を飲んで中止にされたようです。

 

日本国民として、あれだけの被害にあっているだから、中止するのは当然だと考え、決断は揺るがなかったようです。

 

その時は、各自治体から異論もあったようですが、

結果として、東日本大震災の被害の大きさが徐々にわかるにつれ、JR九州の判断は正しかったと言われたようです。

 

この話を聞いて、被災者として、経営者として感じるものがありました。

ひとつは、被災者として

私は当時、地元の消防団としての給水活動や警備活動、家族や会社の事に追われていましたので、そのような事があったのも知りませんでした。

東日本大震災発生当時、遠く九州からそのように我が身の事のようにとらえ、

大切な自分たちのお祝い事を自粛されていた方々がいらっしゃったということ。

その事を知り、その思いに対して、ありがたさと申し訳なさを感じました。

 

もうひとつは、経営者として

そのような苦渋の決断を震災発生から1時間15分という早い段階で正しい決断をされた事について考えさせられました。

物事の本質を理解され、

自分にとって、会社にとって、九州にとって、国にとって、

本当に大切なものは何かというのが明確になっていたため、

ぶれなかったのだと思いました。

 

唐池会長のお話からたくさん考えさせていただきました。

私自身、有事の際に正しい判断ができるように、自己研鑽していかねばと思いました。

 

山岸誠

 

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